職員インタビュー(社福)滝川市社会福祉事業団 就労継続支援事業所「滝川新生園」(園長)

滝川は、おっとりした町

就労継続支援事業所「滝川新生園」井川園長
▲(社福)滝川市社会福祉事業団
就労継続支援事業所「滝川新生園」
井川 健一さん(園長)

 ニセコ出身の井川園長は、もともと牛と鶏を専門に手掛けてきた畜産のプロ。滝川市に住居を定めて、丸加高原で牛の繁殖に13年携わるうち、滝川市社会福祉事業団の理事長と出会い、7年前に新生園の園長に就任しました。滝川の印象を井川園長は、おっとりした町だといいます。「ガサガサしていなくて住みやすい町だと思います。自然が多いので子育てにはよかったと思っています」。
 障がい者と接するのも初めて、あいがもの飼育も初めての井川園長は不安もありました。「利用者さんと接する中で学んでいったという感じです。みんないい子ばかりですからね。利用者さんは新生園に長くいる方が多いので、利用者さんの方が先輩で、僕が後輩みたいなもの。利用者さんに教えられることも多いですね」。畜産は生きものが相手なので、細かい所にも気づかいが必要です。あいがもはデリケートな生きもので、牛や鶏と違ってとても飼育が難しいといいます。
 「利用者さんは、あいがもの体調の変化にもすぐに気づきます。僕が教えることにも素直で、努力してくれますし、根気も仕事に対する熱意もあります。あいがもに対する思いやりがあるということは、人に対しても思いやりがあるということ。新しい利用者さんが入って来ても、優しく受け入れています」。

全国にあいがもを届けたい

 みんなが一生懸命育てたあいがもを日本全国の人に食べてもらいたいと、みんなが一番を目指して努力しています。ふるさと納税の返礼品にも選ばれ、全国のみなさんに知れ渡ることが何よりもうれしい。あいがもというと新生園。滝川の名物と言われるとみんな誇らしい気持ちになります。
 「だから、みんなに胸を張れと僕は言っているんです。広報誌に掲載されたりすると、みんな大喜びします。今日も共済会さんの取材があるということで、楽しみにしていました。あとで、みんなで記念写真を撮ってください」。
 新生園であいがもの飼育を始めて30年、滝川市や中空知のイベントなどで積極的にPR活動を行ってきたことで認知され、広く知られるようになりました。地域の人と個人的な交流は得意ではないという井川園長ですが、父母会を通じて交流を深め、さらにイベントを通じて地域との交流を深めてきました。

生産が注文に追いつかない

井川園長を囲んで、職員、利用者さんと記念写真
▲井川園長を囲んで、職員、利用者さんと記念写真

 年末は注文が多すぎて大変だったそうです。スライスした端から出ていくといった感じだったといいます。「お歳暮の需要が多かったと思います。卸さんとかホテルからも多く注文が入っています。現在は月に1400羽出荷していますが、それでも追いつきません」。
 しかし、売れるからといって生産量を増やすということはしません。「施設の就労支援としての作業ですから、利用者さんに無理はさせられません。一番心配なのはケガですね。仕事は毎日続きますし、ケガだけはしないで一日を終わる。笑える一日で終われればいいなと思います」。
 利用者さんは定期的に休みを取りますが、井川園長は365日毎日、飼育舎を見て回ります。自分が一日見ないと不安だといいます。
 「土台をきちんと作って次の人に渡したいというのが今の思いです。後継者を育てたい。滝川の名物に育ったあいがもを絶やしたくない。羽数は減ってもいいんです。みんなが飼いやすい数でいいと思います。若い職員に期待するのは、本音で利用者さんと接してほしいということです。利用者さんは職員の態度ですぐに見抜きますから」。
 そんな忙しい毎日の井川園長ですが、息抜きとしての趣味は何でしょうか。
 「いろんなことに興味があって、何にでも手を出してしまうんです。今はバイクが一番好きですね。盆栽も好きで、励んでいた時期もありました。新生園の園長に就任してからは、そんな暇もありませんが…」。趣味のバイクも盆栽も一時お預けです。
 言葉ではなく体で、行動で表現する井川園長。利用者さんの先頭に立って、背中でみんなを引っ張っていきます。そのバイタリティあふれる姿が井川園長の一番の魅力です。

滝川市社会福祉事業団 外観

社会福祉法人 滝川市社会福祉事業団

滝川市江部乙町東12丁目13-16
電話(0125)26-4355 FAX(0125)26-4356

【高齢者施設】緑寿園(養護老人ホーム、特別養護老人ホーム、ケアハウス)/
老人保健施設ナイスケアすずかけ/
デイサービスセンター(西町、すずかけ、見晴)
【障がい者施設】滝川更生園/滝川新生園
【児童施設】花月保育所/一の坂保育所/江部乙保育所社会福祉法人

 滝川市が設置する社会福祉施設を管理運営する法人として昭和51年法人設立以来、滝川市の社会福祉事業の一翼を担ってきました。平成19年に一般社会福祉法人に移行。平成26年からは滝川市の指定管理者として管理運営を行ってきた13の社会福祉施設のうち10施設が事業移管並びに施設譲渡となり、自ら運営を行うようになりました。また、平成29年7月、老人ホーム緑寿園(特別養護・養護・ケアハウス300床)が新築オープンとなりました。
 「ふれあいを大切にし、きめ細かなサービスの提供を目指すとともに、心豊かな地域社会の発展に努めます」という法人理念を基本に、地域福祉の担い手としてサービスの向上に努めるとともに、新たな需要や課題にも職員一丸となって取り組んでいます。