小さな旅

大雪山にほど近い美白の湯 冬の留辺蘂おんねゆ温泉郷

世界最大級のハト時計がある道の駅。 日本唯一の北きつねの放し飼い牧場。 アイデアで勝負、超ビンボー水族館。 日本一・世界一の施設がたくさん。 家族で行きたい、おんねゆ温泉の旅。

アイデアいっぱいの趣向で魅せる山の水族館。瀑布による真っ白な泡の中を泳ぐオショロコマを滝つぼの底から見上げる日本初の滝つぼ水槽。

道の駅の世界最大級のからくりハト時計塔

  北見市の奥座敷、美白の湯として名高いおんねゆ温泉へやって来た。快晴に恵まれ、この時期としては暖かい陽射しの中、同行してくださる「るべしべやよい苑」の細川育美さんと千葉めぐみさんと共に、まずは、おんねゆ温泉観光の拠点となる道の駅「おんねゆ温泉」へ。「わたしの選んだ駅20選」の5位に選ばれた、全国トップクラスの人気の道の駅だ。ひときわ目を引く高さ20mのシンボルタワー「果夢林」は、からくりハト時計塔だ。見どころは、からくり人形と世界最大級のハト時計。時報に合わせ、からくり仕掛けの森の妖精が踊りはじめると、羽の長さ約2mの巨大なハトが登場して時を告げる。残念ながら作動期間は4月中旬から11月上旬まで。冬期間は夜間ライトアップされ、森の妖精とハトは春までじっと出番を待っている。
  メイン施設の「果夢林の館」は、木製家具や民芸品、アイデアあふれる木工クラフトのほか、地元の特産品を販売している「果夢林ショップ」。るべしべやよい苑の利用者が製作した陶器もワンコーナーを占めている。木の宮殿をはじめ、木の砂場や大型らせん滑り台など、木製遊具で遊べる「果夢林ワールド」。木材加工に必要な工具を備え、初心者でも手軽に木工体験ができる「クラフト体験工房」の3つの部屋で構成されている。

留辺蘂町の特産品がズラリと並ぶ道の駅
留辺蘂町の特産品がズラリと並ぶ道の駅
木製遊具がいっぱいの果夢林ワールド
木製遊具がいっぱいの果夢林ワールド
残念ながら巨大なハト時計と森の妖精は春までお休み
残念ながら巨大なハト時計と森の妖精は春までお休み
 

日本唯一の北きつね牧場とご当地グルメ「塩やきそば」

  「北きつね牧場」は、日本で唯一のキタキツネの放し飼い牧場。自然の林野を活かした遊歩道から約65匹ものキタキツネを見ることができる。なぜかタヌキも3匹いるとか。入場した途端、「かわいい~」と細川さんが歓声を上げた。毛変わり前の冬は毛がフサフサしていて、可愛さも何割か増しになっている。元気に戯れる姿やのんびりとくつろぐ姿など、見ていて飽きない。木に登って日向ぼっこをしているキツネもいる。木の下に「北きつねのなる木」の立て札があり、遊び心も満点だ。中に黒い毛並みのキツネが1匹いた。「タヌキに違いない」「タヌキ寝入りしている」とひとしきり喜んだが、飼育員さんに聞くと銀ギツネだということだった。期待していた以上に楽しく、「利用者さんを連れてきてあげたい」とお二人が話していた。
  昼食は、ご当地B級グルメ「オホーツク北見塩やきそば」だ。”まちおこし”のために地元の関係団体が力を合わせて開発した新しい名物料理。道内産小麦を使った麺、オホーツク産ホタテ、北見産タマネギを使用するなど、8ヵ条の厳しいルールがある。北見市内に食べられる店は多いが、留辺蘂ではファミリーレストラン「エフ」だけだ。アツアツの鉄板に乗った塩やきそばに店員さんが目の前で魔法の水(ホタテ出汁のスープ)をかけるとジュワーと音を立てて湯気が上がる。この演出もルールのひとつだ。さすが全国のご当地グルメ大会で上位に入賞しただけのことはある。オホーツクの海水100%の自然塩を使った塩だれが、一皿にギュッと詰まったオホーツクの食材を引き立てている。地元の特産品である白花豆の天ぷらとコロッケも甘くておいしかった。

キツネ稲荷神社の鳥居
キツネ稲荷神社の鳥居は付きものだ
人に慣れ、近づいても逃げないキタキツネたち
人に慣れ、近づいても逃げないキタキツネたち
北きつねのなる木
木に登るキタキツネ
木に登るキタキツネを初めて見た。「初めてキツネを可愛いと思った」と細川さん
ファミリーレストラン「エフ」にて昼食
ファミリーレストラン「エフ」
営業時間/11:30~20:30
定休日/水曜日
電話(0157)42-4574
北見市のご当地グルメ「オホーツク北見塩やきそば」
北見市のご当地グルメ「オホーツク北見塩やきそば」

日本一、世界初がズラリ!画期的な「山の水族館」

  北の大地の水族館(通称・山の水族館)は、淡水魚を展示する珍しい水族館だ。2012年に総工費3億5千万円でリニューアルした。これは中規模水族館の20分の1という超低予算だそうだ。職員もブログで超ビンボー水族館と豪語(?)してはばからない。その分、展示水槽にアイデアを凝らし、現在は前年比数倍の入館者を集めている。
  館内の順路に沿ってじっくり見ていこう。まずは日本初の「滝つぼ水槽」だ。ドーム型の水槽で、頭上から豪快に流れ落ちる滝を滝つぼの底から見上げる構造になっている。滝つぼの中を泳ぐオショロコマなど実際には見ることのできない貴重な光景だ。
  冬になると寒さで河川が凍りつくさまを再現した世界初の「四季の水槽」も画期的。氷の下でたくましく生きる川魚たちのリアルな様子が見られる。暖かい季節には白波が立つほどの躍動感あふれる急流を再現している。
  日本最大級の淡水魚イトウの中でも最大級の1m級に育ったイトウは40匹も回遊する「イトウの大水槽」は迫力満点だ。朽ち木が沈む紺碧の水中はそれだけでも幻想的。ここはイトウの飼育数でも日本最多だ。
  渓流魚は水位が低くなるとジャンプしながら上流に移動する習性があるのだとか。その習性を利用して、時間によって水量を変化させ、魚の遡上の様子がみられる「ジャンプ水槽」。”絶対に見られるとは言っていない”という張り紙があるところをみると、見られなかったお客さんから苦情が出たのかもしれない。実は我々も見られなかった。
  「世界の熱帯淡水魚」は、紅龍とも呼ばれる美しいアロワナや2m近いピラルクーなどのアマゾンの巨大魚、東南アジアの珍しい淡水魚を多数展示している。寒さに弱い熱帯淡水魚を冬期間は、温泉と冷泉をミックスして飼育している。この温泉水を使うと、通常より早くきれいに大きく育つのだとか。この温泉水を水族館では「魔法の温泉水」と呼んでいる。
  最後は、「ふれあいタッチコーナー」。楽しいのがドクターフィッシュだ。水槽に手を入れると小さな魚が角質を食べてくれる。細川さんが手を入れると、途端に小魚が群がって来た。足のかかとの角質も食べてもらいたいところだが、足を入れるのはNGだった。
  観光施設は少なかったが、その分、一つひとつの施設をじっくり堪能することができた。この冬、家族で温泉旅行をお考えの方には、おんねゆ温泉をおすすめする。

幻の大魚イトウが回遊する「イトウの大水槽」
幻の大魚イトウが回遊する「イトウの大水槽」
冬は流れる川が凍る世界初の「四季の水槽」
冬は流れる川が凍る世界初の「四季の水槽」
角質を食べるドクターフィッシュ
角質を食べるドクターフィッシュ「もっと食べて~って感じ」(細川さん)
角質を食べるドクターフィッシュ「もっと食べて~って感じ」(細川さん)

留辺蘂の旅マップ

留辺蘂マップ

道の駅「おんねゆ温泉」 外観
道の駅「おんねゆ温泉」

■開館時間 / 
8:30~17:00(4月~10月)
9:00~16:30(11月~3月)
■休館日 /  12/26~1/1、4/8~4/14
■お問い合わせ /  (0157)45-3373
北きつね牧場 外観
北きつね牧場

■入館料 /  大人500円
小学生300円
■開館時間 / 
8:00~18:00(4月~10月)
9:00~16:00(11月~3月)
■休館日 /  無休
■お問い合わせ /  (0157)45-2249
おんねゆ温泉「北の大地の水族館」 外観
おんねゆ温泉「北の大地の水族館」

■入館料 / 
一般670円、中学生440円、
小学生300円
■開館時間 / 
8:30~17:00(4月~10月)
9:00~16:30(11月~3月)
■休館日 /  12/26~1/1、4/8~4/14
■お問い合わせ /  (0157)45-2223
おんねゆ温泉郷「雪物語2017」
おんねゆ温泉郷「雪物語2017」

■開催期間 /  12月1日~3月中旬
期間中の1月28日、2月4日・11日・18日の各土曜日は無加川河畔で、2月25日はつるつる温泉で20時30分から「雪・花・火」が開催されます。また、この日は山の水族館で「ナイト水族館」もオープンします。

 

 

社会福祉法人 北陽会 障がい者支援施設 るべしべやよい苑 外観

社会福祉法人 北陽会
障がい者支援施設 るべしべやよい苑

北見市留辺蘂町滝の湯129-9
電話(0157)45-2414 FAX(0157)45-2411

障がい者支援施設るべしべ光星苑、るべしべやよい苑/多機能型事業所サークル24
(就労継続支援B型事業所ワークセンターせいわ、生活介護事業所さつき)/
グループホーム旭荘(11ヵ所)/相談支援事業所ぴあ/
特別養護老人ホームるべしべ希楽苑(在宅デイサービスセンター併設)

日中活動のリズム体操
日中活動のリズム体操
手工芸半の千切絵
手工芸半の千切絵
道の駅で販売している陶芸班の利用者の作品
道の駅で販売している陶芸班の利用者の作品
  昭和48年3月に法人の設立認可を受け、障がい者福祉、高齢者福祉事業に取り組んできました。るべしべやよい苑では、ここ数年で利用者の高齢化が進み、最高齢の方は87歳、平均でも63歳と、障がい者支援施設でありながら高齢者施設の様相を呈してきています。
  「知的障がいのある方は一般的に老化が早く、実年齢より10歳くらい高く見ていた方がいいと言われていますので、平均年齢も70歳を超えていると思って対応した方がいいかなと思っています」と松岡明美施設長は言います。介護の面では何とか対応していますが、問題は医療です。看護師は24時間対応しているわけではありませんので、利用者さんの健康と安全をどう守っていくかが大きな課題になっています。また、以前は障がい者施設に入所しながら介護認定を受け、法人内の高齢者施設の待機リストに入れたのですが、制度が変わって、入所中は介護認定を受けられないという問題もあります。
  地域の人たちとは自然に交流ができているといいます。子どもたちは物ごころついた時から利用者さんと交流の機会があるので、障がい者を特別な目で見たりはしません。「小学校の運動会に利用者さんが参加したときに、市の広報の方が『子どもたちと利用者さんが普通の付き合いができている、その普通さがすごい。感動した』と言ってくれたことがありました」と松岡施設長。今も盆踊り大会などに大和こども太鼓の子どもたちが来ると利用者さんたちは「めんこい、めんこい」と言ってことのほか喜ぶということです。

 

訓子府町・置戸町のおもな社会福祉施設
総合福祉センター うらら 外観
総合福祉センター うらら
恒例の「ふれあい昼食会」の様子
恒例の「ふれあい昼食会」

社会福祉法人 訓子府町社会福祉協議会

常呂郡訓子府町東町398
訓子府町総合福祉センター「うらら」内
電話(0157)47-3536 FAX(0157)47-5556
昭和26年に発足、昭和63年に法人認可を受けました。社協の事業は介護保険事業がメインです。70歳以上の単身高齢者を対象にした「ふれあい昼食会」は、平成5年から毎月1回開催。23年間で270回にも及びます。昼食会開催と併せて、訪問介護利用者へ手作りの弁当も宅配しています。また、ボランティアセンターの運営や町内会のサロン活動を側面から支援する小地域ネットワークを推進しています。

くんねっぷ静寿園 外観
くんねっぷ静寿園
デイサービスの畑作業の様子
デイサービスの畑作業

社会福祉法人 訓子府福祉会

常呂郡訓子府字穂波69-57
電話(0157)47-4551 FAX(0157)47-4552
特別養護老人ホームくんねっぷ静寿園/
ケアハウスほなみ/
老人デイサービスセンターくんねっぷ静寿園

くんねっぷ静寿園は、天然温泉のある特養として平成2年に開設されました。温泉は町民に還元するため、町の温泉保養センターにも分けられています。特養では、ショートステイを含め70人の利用者を3つのグループに分け、きめ細やかなサービスが提供できるよう、グループケアの導入を目指して勉強中だといいます。また、職員が定着してくれる施設でなければ質の高いサービスは提供できないとの考えから、職員の研修や待遇改善には特に力を入れているそうです。

置戸町こどもセンターどんぐり 外観
置戸町こどもセンターどんぐり
クッキング体験
クッキング体験

社会福祉法人 信愛会 認定こども園
置戸町こどもセンターどんぐり

常呂郡置戸町字置戸398-85
電話(0157)52-3851 FAX(0157)52-3300
町内の5つの幼児施設が1つになって平成20年、幼稚園、保育園、子育ての3つの機能を持つ認定こども園になりました。87名の園児のうち、5名が幼稚園型の園児です。「どんぐり」では、3歳児から5歳児まで、年齢別に目標を立て、調理体験や農作業体験や等の食育を計画的に実施しています。鹿肉や地元のふきを使った園の給食は、第7回地産地消給食メニューコンテスト(平成27年度)で最高賞の農林水産大臣賞を受賞しました。給食メニューは地産地消をモットーに、地域の食文化を子どもたちに伝えています。

特別養護老人ホーム緑清園 外観
特別養護老人ホーム緑清園
養護老人ホーム常楽園
養護老人ホーム常楽園

社会福祉法人 置戸町社会福祉協議会

常呂郡置戸町字置戸246-3
置戸町地域福祉センター「ほのか」内
電話(0157)52-3347 FAX(0157)52-3348
昭和51年に法人設立。平成24年から町より指定管理制度による特別養護老人ホーム緑清園(50床)、ショートステイ(10床)、養護老人ホーム常楽園(80床)の管理運営とデイサービスセンター事業を行っています。町内の置戸高校は、道立高校唯一の福祉専科高校。町では置戸高校生を対象に返済義務のない給付型奨学金「福祉の夢」サポート奨学金制度を設け、町をあげて福祉の人材育成に取り組んでいます。