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職員インタビュー

vol.134

職員インタビュー(社福)ななえ福祉会(看護師)

病院勤務を経て
高齢者を見守る看護師へ

約10年にわたり病棟看護師として働いてきた山内さんが、養護老人ホームへ転職したのは2021年11月のこと。新たな職場に選んだのは、地元七飯町にある『渡島養護老人ホーム 好日園』です。
「子どもが小さいため、自宅から近いところで働きたかったこと、高齢者のお世話をするのが好きだったことが当ホームを志望した理由です」と山内さん。
介護を必要とする高齢者が対象の特別養護老人ホームと違い、養護老人ホームは基本的に自立した高齢者が入所する施設です。病院とは異なる環境の中、山内さんはこれまでの経験を活かし、入居者さんの健康管理に努めています。ただ、医師が常駐しない養護老人ホームでは、医療的な判断は看護師の役目。
「当ホームは80代や90代の高齢者が多く、要介護の方もいるため、容体が悪化するなど、救急要請が必要か否かを求められる場面では、いつも判断の難しさと責任の重さを痛感します」。そう話す山内さんは、普段から一人ひとりの心身の状態や食事の様子などを小まめにチェックし、入居者さんに対する観察眼を養っています。

ふれあいを通して信頼を育む日々

入居者さんの健康管理だけではなく、服薬管理、病院付き添いなども看護師の仕事です。病院付き添いでは、入居者さんの普段の様子を医師に説明しなければならないため、日頃の観察が重要です。「病棟勤務の頃は日々の業務に追われ、余裕を持って患者さんに接することができませんでした。ここでは様子を見たり、話をすること自体が仕事の一環。入居者さんの変化を見逃さないよう注意を払っています」。
今では会話などを通して、入居者さんのその日の変化に気づくことができ、気になる入居者さんがいるときは、支援員さんとともに、見守りを強化し、早期発見につなげるようにしています。
「行事で一緒に笑ったり、廊下ですれ違ったときに笑顔で声をかけてくださったりと、入居者さんの明るい表情を見るとうれしくなります」。
山内さんにとって、入居者さんとのふれあいが仕事の喜びであり原動力。どんなに疲れていても、入居者さんの笑顔を見ると癒され、元気を取り戻せると語ります。

遠回りしたからこそ 今の自分がある

現在は看護師としてキャリアを積み重ねている山内さんも、最初から看護師を目指していたわけではありません。将来は介護福祉士の道へ進もうと、医療機関で看護助手として働いていたことがきっかけです。資格を持たない看護助手の仕事は、あくまでも看護師のサポート。医療行為に当たる業務には一切関わることができません。わかっていたこととはいえ、もどかしい思いをすることも多く、その気持ちを上司や家族にぶつけたところ、「看護師になればいいのでは?」と答えが返ってきました。そして、周りの後押しもあって、25歳で看護学校に入学し、国家試験を経て28歳で看護師になりました。
「関西の看護学校に進学したため、初めて親元を離れて生活しました。だれにも頼れない環境に身を置いたことが逆に自分の力になった一方、地元が好きという気持ちがよりいっそう強くなりました」と山内さん。
卒業後、七飯町の病院に就職して以来、地元に根を張り、現在へと至っています。
「疑問を持ったり、しっかりと自分の考えや意見を言えるのも、看護助手として客観的に看護師の仕事を見た経験があるからこそ」と言うように、遠回りして看護師になった分、どんなことにも正面から向き合えるのが山内さんの強み。
最後に目標をうかがうと、「行事を再開して、入居者さんにもっと楽しんでいただき、より多くの時間をみなさんと一緒に過ごしたいと思っています」と答えてくれました。
休日は、少年野球を始めた息子さんの付き添いが中心。ご主人と休みが合えば、3人のお子さんを連れて遠出することも。オンもオフもバイタリティいっぱいの山内さんです。

入居者さんの病院付き添いに出向く山内さん

社会福祉法人 ななえ福祉会

亀田郡七飯町字中野210番地2
電話(0138)66-3456 FAX(0138)65-2135

1993年3月に法人設立の認可を受け、翌4月に藤城保育園、みどり保育園が認可保育園として開設されました。1995年4月には大沼保育園が加わり、社会福祉法人としての地盤を固めます。1998年7月、七飯町立渡島養護老人ホーム好日園の受託運営を開始。8年後の2006年には運営が移管され、2016年4月からは同施設で介護サービスの提供をスタートしました。2009年4月、精神障害者通所授産施設「ぽぽろ館」を指定管理により受託運営し、以来、3年ごとに更新。同年8月には保育園の一時預かり事業にも着手しています。農村エリアにある藤城保育園では、枝豆、なすび、トマト、ピーマンなどの野菜を育てており、園児たちも水やりや収獲作業などを体験することができます。また、採れた野菜は給食の食材として利用しています。大沼国定公園に近い大沼保育園では、地域の学校との交流が盛ん。一方、渡島養護老人ホーム好日園では、運動会や敬老の日に園児を招くなど、園児との交流機会を数多く設けています。法人全体の職員は約110名。働きやすい環境づくりに取り組み、「休みがとりやすい」「風通しがいい」など、従業員から高評価を得ています。現在、七飯町とともに新たな事業を検討中です。

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