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職員インタビュー

vol.135

職員インタビュー(社福)当別長生会(介護福祉士)

経験を積んで3年
介護福祉士資格を取得

高校卒業後、田端太一さんが就職したのは、社会福祉法人 当別長生会が運営する特別養護老人ホーム 当別長寿園。現在、70歳代から約100歳の高齢者が生活しており、田端さんはそこで入所者さんへの生活援助と身体介助の仕事に携わっています。
「ニュースで介護の現場は人手不足だと知りました。介護士として働く母からいろいろな話を聞き、高齢者との関わりは人生のプラスになると感じたことが、この道へ進んだ理由です」。
初めての社会人。しかも、介護資格を持たない田端さんにとって、福祉の分野は未知の世界。それでも、約3年間にわたってコツコツと経験を積み、受験資格を得て、2022年3月に介護福祉士の資格を取得しました。
「正直、仕事をしながら資格を取るのは大変でしたが、アドバイスをいただくなど、先輩方が何かと気にかけてくださり、それが励みになりました」と振り返ります。

自ら判断し、行動する
仕事への責任を実感

食事から服薬、排泄、入浴、就寝介助まで、入所者さんの生活全般をサポートするのが、介護士として働く田端さんの役目。
「自分はまったくの素人でも、周りはお手本になる介護のプロばかり。利用者さんへの声かけ、おむつ交換など、先輩たちが仕事に取り組む姿を参考にしながら、自分なりに仕事をこなしてきました」。
有資格者となった今も仕事内容に大きな変化はありませんが、「自分の仕事に責任を感じるようになりました」と田端さん。新たに任されたリーダー業務は、日誌の記入をはじめ、入所者さんの容体が急変した際、看護師と連絡を取ったり、介護スタッフに指示を出すなど、自分自身で判断し、行動に移さなければ務まらない仕事。それが、田端さんの仕事への意識を変えることになりました。
「これまでは先輩の指示のもと仕事を進めてきましたが、主導的な立場に立ったことで、入所者さんの変化にもいち早く気づけるようになりました」。
ゼロからのスタートだったこともあり、田端さんは自らの成長を実感しています。その成功体験が、仕事へのモチベーションアップにつながっていることは言うまでもありません。
「自分が中心となって担当している5名の入所者さんについては、他の職員よりも多くコミュニケーションを取って、関わりを深めたい」と意欲的です。

人と人をつなぐ
コミュニケーションを実践

当別長寿園には認知症を患う入所者さんも多く、できることが減っていく現状に、「今できることを続けていけるようにしっかりとサポートしていきたい」と田端さん。仕事のやりがいについて尋ねると、「普段の支援や介助を通じて、入所者さんから感謝されることが一番うれしい」と答えてくれました。
ただ、人が相手の仕事だけに、ときには意思疎通がうまくいかないこともあります。「最初のころはどうしていいかわからず、戸惑うばかりでしたが、今は冷静に話を聞くことができるようになりました」。
さまざまな年齢層の職員が在籍し、多くの高齢者が利用する介護施設では、円滑な人間関係が不可欠。互いに認め合い、協調することが和を保つ基本です。
「学生時代に打ち込んだ吹奏楽も、人間関係が良好であってこそ息の合った演奏ができる。介護の仕事も吹奏楽に通じるところがあると感じています」。
わからないことがあれば聞き、判断に困るときは相談する。入所者さんだけでなく、周りの職員ともコミュニケーションを欠かさない田端さんに、先輩たちも大きな期待を寄せています。
最後に介護職に対する想いを聞いてみました。「自分が介護士として働いていることを友人に話すと、大変な仕事だと思われているのか、びっくりされます。大変でも、それ以上にやりがいのある仕事だということを知ってほしくて、もっとがんばろうという気持ちになります」と話してくれました。
2年前には、高校時代の同級生が専門学校を卒業して同施設に就職しました。同じ志を持つ仲間の存在も田端さんの力になっているようです。

入所者さんとコミュニケーションをとる田端さん

社会福祉法人 当別長生会

石狩郡当別町太美町1488番地
電話(0133)26-2380 FAX(0133)26-3090

当別長生会は、1985年10月に法人認可を受け、翌年4月に特別養護老人ホーム当別長寿園を開設しました。2005年4月には養護老人ホーム長寿園の管理運営を町から受託し、2010年に同施設の経営に着手。その後、2014年に居宅介護支援事業所とデイサービスセンター、翌2015年2月に特別養護老人ホーム長寿の郷を開設し、計5事業所を展開する社会福祉法人として、地域の高齢者福祉を担っています。特養、養護老人ホームあわせて133床(ショートステイ含む)を有するのは、当別町では同法人だけ。地域との関わりに力を入れており、子どもたちとの交流をはじめ、訪問・職業体験などの受け入れも行っています。当別高校の生徒を招き、介護の仕事に触れてもらう取り組みは毎年実施。また、当別町独自の認知症サポーター「あったかサポーター」によるレクリエーションは恒例行事として定着しています。何より、5事業所の入所者および利用者さんとその家族が参加する夏祭りは、周辺地域の人も集まる一大イベント。この3年間は、いずれも休止および規模を縮小しての実施となりましたが、新型コロナが5類感染症へ移行したことで、今後徐々に再開していく予定です。

【vol.135閲覧中】

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