職員インタビュー(社福)富門華会 障がい者支援施設 第二富門華寮(看護師)

苫小牧から車で通勤

(社福)富門華会 障がい者 支援施設 第二富門華寮 及川 美貴さん(看護師)
▲(社福)富門華会 障がい者
支援施設 第二富門華寮
及川 美貴さん(看護師)

 苫小牧出身の及川さんは、苫小牧から車で35分くらいで第二富門華寮に通勤しています。

安平町の印象はどういうものですか。
 「雪だるま郵便局の活動を小さい頃から〝すごいなぁ~〟と思っていました。キャンプ場もあって、高校生の頃から早来までキャンプに来ていました。自然がいっぱいという印象です」。
 安平町には病院が少なくて、利用者さんを病院に連れて行く場合、千歳か苫小牧に連れて行くことが多いといいます。「そういう施設がもっと安平町にあったらいいなと思います」。

福祉の仕事を選んだ理由

看護師の及川さんが福祉施設で働くことを選んだ動機は何ですか。
 「ここに来るまでは、病院で8年勤務していました。新しいところで違う経験をしてみたかったんです。たまたまハローワークに行ったらここの求人が出てまして、ハローワークに行くまで、目の見えない知的障がい者の施設があること自体知りませんでした。どんなところだろうという興味から、病院とは違うことができるんじゃないかということで、面接を受けさせていただきました」。

病院と福祉施設では違いがありますか。
 「全然違います。病院だとすぐ側にお医者さんがいるので指示を受けられるんですけど、ここだと自分で判断していかなければいけないので、不安を感じることもあります。病院の介護だと身体のお世話をするだけというか、その日の決まったことをするだけなんですけど、ここの支援員の人たちは、どうすれば利用者さんが幸せに過ごせるかということを家族みたいな感じで考えているのかなと思います」。

福祉の仕事に就いて良かったと思うことはどんなことですか。
 「利用者さんが、目が見えなくても声だけで私を認識してくれて、〝看護師さ~ん〟と呼んでくれたり、ギュッと抱きついてくる利用者さんもいて、うれしいですね。じゃあ私は、この人のために何がしてあげられるだろうかとか考えます。辛いのは、身体の不調を自分で訴えられる利用者さんがほとんどいないので、病気やケガの発見が遅れたりしたときには、落ち込みます」。

利用者さんと接する中で心掛けていることはありますか。
 「優しさですかね。ここの面接を受けたときに『あなたは優しいですか』と聞かれたんですよね。そのとき私、自信がなくて、優しくないですと答えました。その頃、病院で学生さんの指導をしたり、リーダーをやったりしてバリバリ働いていたので、多分ここに入職したときは優しくなかったと思うんですよね。今は多分、利用者さんに優しく接することができているかなと思います」。

子どもと過ごす時間が〝生きがい〟

子どもたちの“おやつ”を作る大槻さん
▲子どもたちの従兄弟も
一緒にカヌー体験

休日はどのように過ごしていますか。
 「子どもが二人いるんです。上が小学生の男の子、下が保育園の女の子です。その子たちと遊んだり、夏になったら早くキャンプに行きたいです。アウトドアが大好きなので。本当は旅行も好きなんですけど、今はコロナで一年以上、飛行機にも乗っていないです。子どもも旅行が大好きなんですけど」。

趣味はありますか。
 「結婚前まではバイクが好きで、ツーリングもしていました。バイクは中型の400ccに乗っていました。今はパン作り教室に通おうかなと思っています。休日は、今は何もできてないですね。子どもたちと犬と散歩したりとか、海に行って釣りをしたりしています、今は友達にも会えなくて辛いです」。

優しさがないと務まらない仕事

福祉を目指す若い人たちにアドバイスするとしたら何と言ってあげますか。
 「やっぱり『優しいですか』ですかね。優しさがなければ務まらない仕事だと思います。慣れない環境に入って来るので、すごく勇気がいることだったり、いろんな希望を持っていると思うんですけど、けっこうギャップがあると思うんです。障がい者にはこういう風にしてあげたい、高齢者にはこんな生活をさせてあげたいという思いを忘れずに働いてくれたらありがたいなと思います」。
 今度「あなたは優しいですか」と聞かれたら、自信を持って「優しいです」と答えてください。及川さん、あなたは優しい人です。

社会福祉法人 富門華会

勇払郡安平町早来富岡129
電話(0145)22-2915 FAX(0145)22-2701

富門華寮、第二富門華寮(障がい者支援施設)/富岡ホーム、あけぼのグループホーム(共同生活援助)/ケアハウスサックル(経費老人ホーム)/安平町デイサービスセンターサックル(高齢者一般型・認知症型)/グループホームさかえ(認知症対応型老人共同生活援助)/サックル介護保険相談所

 昭和50年の法人設立当初から「真に手助けを必要とする人のために」を基本理念に施設運営を行っています。富門華寮は重度行動障がいの知的障がいの方が8割以上。第二富門華寮は、ほぼ全員が知的障がいと全盲等の視力障がいを伴った重複障がい者です。生産活動や就労訓練よりも、食事や入浴などの身の回りのお世話や散歩などが日課となっています。生活支援員を中心に提供するサービスは、言葉を通してよりも、そばに寄り添うことや身体に直接触れる手のひらを通しての支援が多くなります。職員の面接試験の第一声は「あなたは優しい人ですか」と問い掛けることだといいます。
 平成11年から高齢者福祉の分野にも参画しました。高齢者福祉施設が少ない早来地区の町民のニーズに応えるため、富門華会が立ち上がったのです。
〝フモンケ〟というのは早来の旧地名です。アイヌ語で「水鳥の飛び立つ場所」という意味があります。重い障がいを抱えた人が障がいに負けず、ここ富門華会の施設から町の中へ、日常生活に飛び立って行ってほしい、という願いが込められているのだと思いました。
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