職員インタビュー(社福)三笠市社会福祉事業団 (児童発達支援管理責任者)

一人ひとりと向きあう支援

(社福)三笠市社会福祉事業団 みかさ子ども発達支援センターかざぐるま 樋口 義享さん(児童発達支援管理責任者)
▲(社福)三笠市社会福祉事業団
みかさ子ども発達支援センター
かざぐるま 樋口 義享さん
(児童発達支援管理責任者)

 岩見沢市生まれの樋口さんは、三笠市役所にお勤めの奥様との結婚を機に三笠市に移り住みました。それまでは新篠津村に住んで障がい者支援施設に十数年勤務。その後、三笠市社会福祉事業団に転職しました。
 「結婚した後も新篠津に通っていたんですが、自分の住んでるまちで障がい者の支援に携われるといいなと思って転職しました。最初は特養に配属になったんですけど、ずっと障がい者支援に関わってきましたから、希望して発達支援センターに配属になりました」。
 発達障がいとはどんな障がいなのですか。
 「発達障がいというのは、生まれつきみられる脳の働き方の違いによって、行動面や情緒面に特徴がある状態です。自閉スペクトラム症、注意欠如・多動症(ADHD)、学習症(学習障害)などが含まれます」。
 発達障がいの子どもたちに接するにあたって気をつけていることはありますか。
 「一人ひとり障がいの特性が違うんですよね。そういうことをよく分かったうえで、発達の段階も理解しながら、その子に合った遊びをしながら社会性を育てていくということです」。
 発達支援の決まった方法がある訳ではなく、あくまで一人ひとりの特徴を理解して個別に支援していくということを心掛けていると言います。
 「発達支援をしないまま成長すると、ひきこもりや不登校といった問題が生まれてくることもありますので、小さいときから療育を受けて社会性を育んでいくことが大事なんじゃないかと思います。障がいがあっても社会の中で自分らしく生きていけるようにサポートしています」。

炭鉱遺産や歴史のあるまち

 三笠市に住んでみて、どんな印象を持っていますか。
 「三笠高校が廃校の危機になったときに市が立ち上がり、食物調理科が創設されました。最近だと、食でまちを盛り上げていこうと三笠高校の生徒がレストランを開店しました。三笠の食材にこだわった地産地消のレストランです」。
 三笠には樋口さんの好きな自然もたくさんあると言います。
 「日本ジオパークにも認定されて、炭鉱遺産やアンモナイトがあったり、北海道で最初に石炭鉄道ができたまちで、鉄道記念館やトロッコ鉄道もあります。小さいまちですけど、日本の近代化を支えた歴史のあるまちです。僕は自然や歴史が好きなので、博物館に行ったり、ジオパークでの自然体験ツアーに参加したりしています」。

福祉の道に進んだ動機

 樋口さんは、大学では文化学や社会学を専攻していました。
 「父親が北海道社会福祉事業団の職員だったので、施設の中の公宅で育って、生まれたときから障がいのある人が身近にいる環境だったんです。父が障がいのある方を家に連れてきて介助したりとか、一つの福祉コロニーのようでした。父が介助していたのは脳性麻痺の方で障がいも重いんです。そういう方を介助しながら職場の仲間たちと呑んでいるというのが普通だったので、障がい者に対する偏見や抵抗はありませんでした」。
 樋口さんが大学を卒業するころは、就職氷河期といわれる時代で、なかなか希望する就職先がありませんでした。
 「そんな時期に父が『福祉も社会学の一つなんじゃないの』と言ってくれたんです。まあ確かにそうだなと思って、父の本棚にあった糸賀一雄さんの本を読み、福祉の仕事に興味を持ちました。母も、父と同じ本州の大学で福祉を学び、結婚後、北海道に来てからは、手稲の老人ホームに勤めていました」。
 ご両親ともに福祉に携わっていた中で育ったことは、樋口さんが福祉の道に進まれた必然だったのかもしれません。

趣味、休日の過ごし方

休日にご家族で樽前山登山
▲休日にご家族で樽前山登山

 「僕は学生時代、山岳部だったんです。三笠は富良野岳、十勝岳、夕張岳、芦別岳も近いんですよね。三笠自体にもちょっとした山や森があって、車で5分くらいで行けるんです。冬はスノーシューで登ったりとか。休日は登山をしたり、今の時期だったらキノコ狩りとか。子どもたちも低い山だったら連れて行きます」。
 樋口さんは奥様と、小学校4年生と2年生の女の子の4人家族です。休日にご家族で山歩きなんて素敵ですね。

社会福祉法人 三笠市社会福祉事業団

三笠市清住町112-5
電話(01267)2-2036 FAX(01267)2-2797
養護老人ホーム三笠市三楽荘/特別養護老人ホーム三笠市ことぶき荘/
デイサービスセンター三笠市湯快館/みかさ子ども発達支援センターかざぐるま

 昭和48年3月法人設立。事業開始と同時に三楽荘を設立、その後ことぶき荘を加え事業を行っていましたが、施設の老朽化に伴って平成9年に清住町へ移転新設しました。その際、デイサービスセンターを設立。平成18年から指定管理事業者となり、一段と公共性の高い民間事業者として、市民に対し真心ある福祉サービスの提供と「自立支援」「尊厳の保持」を念頭に各種事業を展開しています。平成30年には子ども発達支援センターを設立。「三笠市内に児童支援施設がなかったことから、障がいを持ったお子さんの受け皿になるような施設を、市の協力を受けて始めました。未就学児の利用者が伸び悩んでいますが、潜在的なニーズはもっと多いと思っていますので、住民の理解を深めていかなければならないと思っています」。各施設には最新の大型特殊浴槽を備えた浴室を完備。温泉ではありませんが、二股ラジウム温泉の原石を使用し、温泉と同等の効果があります。重介護度の方も含めて、在宅からも利用していただけるような設備を整えています。
三笠市社会福祉事業団 全景
三笠市社会福祉事業団 全景
恒例の夏祭りも現在はコロナ禍で休止です
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