小さな旅

春から夏へ、あびら町花ごよみ 早春のあびら町の旅

懐かしの機関車D51が見られる道の駅 日本最古の森林公園「鹿公園」 数々のG1馬を排出した名馬のふるさと 絶品のホエー豚を使った料理 雪だるまが特別町民になっている ユニークな安平町の旅です

日本最古の保健保安林に指定された森林公園「鹿公園」の桜並木(左)、湿地に沿って遊歩道が整備された富岡みずばしょう園(写真提供:あびら観光協会)

安平町花ごよみ

●富岡みずばしょう園(4月中旬~5月上旬)
●さくら並木(鹿公園・ときわ公園/5月中旬~下旬)
●菜の花畑(5月下旬~6月中旬)
菜の花は連作できないため、畑の位置は毎年変わります。
●ときわ公園下すずらん(5月下旬~6月上旬)
●鶴の湯温泉のハス池(8月上旬~下旬)

SLラストランの地と日本最古の保健保安林

 札幌から約50km、平成18年に早来町、追分町と合併したことにより誕生した早春の安平町へ行ってきた。
 まず訪れたのは道の駅「あびらD51ステーション」。JR追分駅のすぐそばに位置する。館内は天井が高く、広々とした売り場に安平町の特産品が並んでいる。
 この道の駅に今春(4月29日)、「ポッポらんど」がオープンする。子どもたちに大人気の屋外エアートランポリン「ふわふわドーム」や、本物の石炭で走る「本格ミニSL」、夏は「芝すべり」、冬は「雪すべり」と一年中楽しめる天然芝のそりコース「ちびっこゲレンデ」などを整備中だ。
 道の駅に併設している鉄道資料館には、鉄道ファン必見のD51機関車や希少なSL部品などを保存展示している。追分地区は明治時代に夕張炭鉱からの石炭を室蘭へ運ぶ鉄道の要衝として発展した町。昭和50年に国内最後のSL定期運行が行なわれたSLラストランの町だ。屋外には北海道仕様の特急列車「おおぞら」が展示保存されているが、雪囲いのためのブルーシートで覆われていた。
 道の駅の近くに鹿公園がある。ここは明治35年に日本最古の保健保安林に指定された森林公園だそうだ。入口からホタル池に向かう直線の舗道は春は桜が咲き誇る桜並木だ。ホタル池は、春のミズバショウ、夏のスイレンなど季節ごとに様々な花を見られる。池では鯉が泳ぎ、ホタルが飛び交う姿も見られるとか。池のそばにあるエゾシカの丘では、エゾシカたちたちが春を待つように日向ぼっこをしていた。

道の駅外観
安平町の特産品をアピールする道の駅の店員さん
安平町の特産品をアピールする道の駅の店員さん
道の駅に併設された鉄道資料館
道の駅に併設された鉄道資料館
大自然の中で、のんびり春を待つエゾシカたち
大自然の中で、のんびり春を待つエゾシカたち

雪だるまが特別町民橋本聖子の記念館

 JR早来駅のそばにユニークな早来雪だるま郵便局がある。発泡スチロール詰めの『雪だるまゆうパック』で全国的にも有名になった郵便局だ。屋根の上にいる雪だるまは、安平町の特別住民になっていて、郵便ポストも雪だるまの形をしている。駐車場に巨大な赤い雪だるまがあり、ボタンを押すと「雪だるまロマン」という歌が流れてくる。
 安平町遠浅地区の開拓期に山田牧場に建てられた日本最古の木製サイロがあった。老巧化で平成27年に解体された木製サイロは、郵便局近くのはやきたこども園の前庭に復元された。10月から園児の「絵本部屋」にする予定で、地域住民は町のシンボルの復活を喜んでいるという。
 郵便局から坂道を登って行くと、安平町のスポーツ活動の拠点となるときわ公園だ。広大な敷地内にはスポーツセンター、キャンプ場、野球場、テニスコート、パークゴルフ場、野外スケートリンクなどが整備されている。この公園の一角に「せいこドーム」がある。冬はスピードスケート、夏は自転車競技でオリンピックに出場した早来町出身の「橋本聖子メモリアルホール」だ。いまや東京五輪の組織委員会会長に就任して時の人となっている橋本聖子さんの軌跡を辿った写真パネル、盾やトロフィーの数々が展示されている。折り悪く、展示場を2階から1階に移動作業中で展示物はすべて撤去されていた。
 JR早来駅に安平町物産館が併設されている。安平町内の観光案内や特産品の販売をしている情報発信の場だ。安平町の特別栄誉賞を受賞した七冠馬ディープインパクト、ジェンティルドンナの特別レイが飾られていた。

全国に「雪だるまゆうパック」を届ける早来雪だるま郵便局
全国に「雪だるまゆうパック」を届ける早来雪だるま郵便局
橋本聖子の黄金像が出迎えてくれる「せいこドーム」
橋本聖子の黄金像が出迎えてくれる「せいこドーム」
こども園に移設された日本最古の木製サイロ
こども園に移設された日本最古の木製サイロ
観光案内や特産品の販売をしている安平町物産館
観光案内や特産品の販売をしている安平町物産館

絶品のホエー豚と名馬のふるさと

 JR早来駅から車で5分程度のところに鶴の湯温泉がある。建物の前にある池にはガチョウや鯉もいて、池の周りは歩道となっている。特に8月ごろ池一面に咲くハスの花は見応えがありそうだ。
 昼食はJR早来駅近くのレストランみやもとへ。安平町はチーズ工場発祥の地。ここでカマンベールチーズをはじめ、11種類のチーズを作っている夢民舎直営のレストラン。人気メニューの「ホエー豚ロースのソテー」を注文する。デミグラスソースにカマンベールチーズが添えられている。ホエー豚とは、チーズを作る際に出る乳清(ホエー)を食べさせて育てた豚のこと。栄養分が豊富で、脂身まで柔らかく、臭みがなくジューシーな肉質は、さすがチーズ工房で育てた豚ならでは。ホエー豚やホエー鶏を使った餃子や有精卵、地元の野菜を使った料理も提供している。カマンベールソフトクリームは特に人気が高く、夏場には行列ができるほどだという。
 鶴の湯温泉から車で10分ほどのところに、平成27年に運転を開始した日本最大級のソーラー発電所、ソフトバンク苫東・安平ソーラーパークがある。札幌ドーム30個分の面積で約3万世帯分の電気を作りだす。出力規模約11万1000kw、太陽光パネル数は約44万4024枚だ。そのスケールの大きさに圧倒される。発電量がわかるモニターや高さ3mほどのソーラーパネルを見渡せる展望台も設置されていた。
 ここから少し進むとディープインパクトやジェンティルドンナを始め、数多くのG1馬を輩出した社台スタリオンステーションがある。30ヘクタールの広大な敷地に、およそ30頭の種牡馬を繋養している種馬場だ。安平町の旅で一番楽しみにしていた場所なのだが、コロナの影響で一般見学は一切不可。ディープインパクトやトウカイテイオーなど名馬のお墓参りもできない。「小さな旅」の楽しみも邪魔をしてしまうコロナ過が何とも恨めしい。早く終息宣言が出て、牧場を疾走する名馬を見学したいものだ。

初夏を彩る鶴の湯温泉のハス池。(写真:あびら観光協会)
初夏を彩る鶴の湯温泉のハス池。(写真:あびら観光協会)
「カチョカバロと野菜のハンバーグ」
「カチョカバロと野菜のハンバーグ」
「ホエー豚ロースのソテー」
「ホエー豚ロースのソテー」
広大な安平ソーラーパーク
年間予想発電量は約1億801万8014kwh/年という広大な安平ソーラーパーク
固く閉ざされた社台スタリオンステーションの入口
固く閉ざされた社台スタリオンステーションの入口

あびら町の旅マップ

あびら町の旅マップ
安平町のおもな福祉施設

社会福祉法人 追分あけぼの会

勇払郡安平町追分青葉1丁目102
電話(0145)25-2233 FAX(0145)25-2220
特別養護老人ホーム追分陽光苑/サテライト型特別養護老人ホーム早来陽光苑/追分陽光苑デイサービスセンター/特別養護老人ホーム羊ケ丘陽光苑/高齢者グループホームふるさとおいわけ/小規模多機能型居宅介護事業所華たば/きゃんばす東林間保育園、きゃんばす東林間第二保育園(相模原市認可保育園)

 平成4年1月法人設立。同年4月に追分陽光苑を開設しました。その後、高齢者施設を拡充しつつ、平成27年には神奈川県相模原市に保育園を、平成30年に第二保育園を開設し、令和元年9月には札幌市に羊ヶ丘陽光苑を開設しております。
 追分陽光苑は平成30年に発生した胆振東部地震で大きな被害を受けました。地盤沈下や敷地内で地割れが発生。建物に甚大な被害があり、福祉仮設住宅での生活を強いられました。震災前まで施設は追分花園にあり、地域交流もあまりありませんでしたが、JR追分駅近くの仮設施設では、地域の皆さまからマスクの寄贈を受けるなど多大な支援を受け、地域交流も深まりました。令和2年12月、追分青葉地区に新施設が完成。新施設に移っても、「震災後に支援してくれた地域の皆さまへの感謝を忘れず、より質の高い介護サービスと地域交流を続けていきたい」と小林忍施設長は考えています。

追分陽光苑
追分陽光苑
ひなまつり
ひなまつり
利用者さんの「おやつクッキング」
利用者さんの「おやつクッキング」

社会福祉法人 追分福祉会 おいわけ子ども園

勇払郡安平町追分本町6丁目54
電話(0145)25-3439 FAX(0145)25-3404

おいわけ子ども園園舎
おいわけ子ども園園舎
消火訓練をする小さな消防士さん
消火訓練をする小さな消防士さん
給食当番をする子どもたち
給食当番をする子どもたち